第160回  04年8月6日   『平成十七年度国立国会図書館予算概算要求の件』
議運・図書館運営小委員会

 

○藤村小委員長

 これより図書館運営小委員会を開会いたします。

 本日は、平成十七年度国立国会図書館予算概算要求の件について御協議願うことといたします。

 まず、黒澤図書館長の説明を求めます。

○黒澤国立国会図書館長

 国立国会図書館の平成十七年度予算概算要求の方針について御説明申し上げます。

 なお、要求額につきましては、政府の概算要求基準の方針に応じまして調整いたしておりますので、御了承をお願いいたします。

 来年度予算の概算要求におきましては、次の諸点を重点事項として要求してまいりたいと存じます。

 第一は、デジタルアーカイブの構築に必要な経費でございます。

 その内訳の第一として、デジタルアーカイブのシステム構築等に必要な経費を要求いたしたいと存じます。これは、インターネット上にある電子情報を国民共有の情報資源として収集、蓄積、提供するためのものでございまして、平成十七年度からシステム構築等に本格的に着手するために必要な経費であります。

 内訳の第二として、電子情報の長期保存対策に必要な経費を要求いたしたいと存じます。これは、さまざまな形式、内容、媒体により流通する電子情報を長期保存するための調査を引き続き行うために必要な経費であります。

 内訳の第三として、電子図書館コンテンツの構築に必要な経費を要求いたしたいと存じます。これは、平成十七年度におきまして、十七万冊に及ぶ明治期刊行図書の電子化を終了し、インターネット上での原文提供の範囲を拡大すること等のために必要な経費であります。

 第二は、電子図書館の基盤整備に必要な経費でございます。

 その内訳の第一として、電子図書館基盤システムのリプレースに必要な経費を要求いたしたいと存じます。これは、今年度をもちまして開発が終了いたします電子図書館基盤システムにつきまして、システム更新及び改修を行うために必要な経費であります。

 内訳の第二として、今年度に引き続き、帝国議会会議録データベースシステムの構築に必要な経費を要求いたしたいと存じます。これは、現在ホームページで公開しております「国会会議録」に続きまして、「帝国議会会議録」を電子化しようとするものでございまして、国会審議の利便に資するとともに、インターネット上で広く公開しようとするための経費であります。

 内訳の第三として、電子ジャーナルの拡充等に必要な経費を要求いたしたいと存じます。これは、電子化され、インターネット上で配信される外国の主要雑誌の契約タイトル数を拡充し、最新の学術情報を迅速に提供するために必要な経費でございます。

 これらデジタルアーカイブの構築及び電子図書館の基盤整備を通じまして、国会サービスを初め、情報通信ネットワークの進展に対応した電子図書館サービスの一層の強化に努めてまいりたいと存じます。

 第三は、プランゲ文庫の複製による収集経費でございます。プランゲ文庫は、日本占領期の我が国のあらゆる出版物を連合国最高司令官総司令部(GHQ)が検閲のために集め、現在は米国メリーランド大学が所蔵しているコレクションでございます。この経費は、既に複製により収集いたしました雑誌、新聞に引き続き、図書をマイクロフィルム等に複製し、収集するためのものでございます。

 第四は、施設整備に必要な経費でございます。

 その内訳の第一として、東京本館の新館改修工事に必要な経費を要求いたしたいと存じます。東京本館の新館は、昭和六十一年の竣工後十八年を経過し、経年による劣化が進行しております。平成十七年度におきましては、今年度から国庫債務負担行為により実施いたしております書籍搬送機の改修工事を継続する一方、新たに、空調、電気設備などの改修工事に着手いたしたいと存じます。

 内訳の第二として、東京本館の防災監視設備の改修工事に必要な経費を要求いたしたいと存じます。これは、貴重な国民の文化遺産を保管し、また、不特定多数の方が利用される当館の防災につきまして万全を期するため、防災設備を改修するものでございます。平成十七年度は三カ年計画の二カ年度目となります。

 内訳の第三として、関西館第二期建設用地につきまして、これを計画的に取得するために必要な経費を要求いたしたいと存じます。

 内訳の第四として、上野宿舎取り壊し工事に必要な経費を要求いたしたいと存じます。これは、平成十七年度に廃止される上野職員宿舎を取り壊し、整地するために必要な経費であります。宿舎に隣接いたします国際子ども図書館の書庫が平成二十年代前半に満杯になると予想されますので、この宿舎跡地に所要の施設を建設する準備に当たろうとするものであります。

 なお、従来からの施策につきましては、基本的に平成十六年度予算を踏まえ、所要の額を要求いたしたいと存じます。

 以上でございますが、今後は、当小委員会の御議論を踏まえ、小委員長の御指示のもとに要求内容を精査し、計数を八月末までに整理した上で、当館概算要求として提出してまいりたいと存じます。

 よろしく御審議のほどをお願いいたします。

○藤村小委員長

 これより懇談に入ります。

    〔午前十一時三十九分懇談に入る〕

    〔午前十一時四十七分懇談を終わる〕

○藤村小委員長

 これにて懇談を閉じます。

 それでは、平成十七年度国立国会図書館予算概算要求の件につきましては、ただいま御協議いただきました方針に基づいて処理することに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤村小委員長

 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 本日は、これにて散会いたします。

 

 

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